書評:なぜあなたの仕事は終わらないのか 中島聡

現在は2019/07/22の21:06。今からこの本を読みながらリアルタイムに書評を書いてみます。

 

裏表紙の著者略歴を読んでみると・・昔のCADソフトCANDYの作者なんですね。懐かしいなぁ。前の会社の先輩がこれでよく図面を書いてたな。NTT、マイクロソフトに履いてWindows95などの設計思想を考えた人らしい。

 

ということで本文へ。表紙をめくると「一度しかない人生 思い切り楽しもうぜ」とある。

 

副題が「スピーーードは最強の武器である」。なぜーーーと伸びているのかは追々わかるのかな。

 

明日の朝起きたら今までのあなたのは全く違う人生が始まります・・おぉ楽しみ!

 

この本で教えてくれるのは「ロケットスタート時間術」だそうです。それはぜひ知りたい。

ラストスパートでいつも失敗する同僚、最初にがんばるアメリカン/最後にがんばる日本人、納期が明確なアメリカ/なるはやな日本、本質を考えるアメリカ/表層的ルールに縛られる日本・・さぁ困った。どうすればいいんだ?

 

答えです。クオリティはいいからとにかく早くプロトタイプを仕上げて評価を受けるということです。いくら時間をかけて綿密に仕上げても必ずやり直しは入るはず。だったら最初から評価を受けて的確な修正をかけるのが一番はやいというわけです。

 

私もこの考え方には大賛成ですが、これを受け付けない人が昔の上司でいました。評価する人の考えを予め理解して仕事を仕上げるのが一番の近道だと申し上げたところ、それはずるいと言われた経験があります。私を教育する意味では良くないという意味だったのでしょうがどうにも納得できなかったことを思い出します。

 

それはさておき、とにかく早く終わらせることで以下の非常に重要な恩恵が得られます。それは、

  1. リスクを測定できる
  2. 目に見えるものをすばやく作ることができる
  3. 誤差に対応できる

です。3については早く終わらせることで誤差があったとしてもそれに対応する時間があるということです。

中島さんは子供の頃から時間を意識していたようで、勉強は予習が最大の時短であるとすでに気づいていたようです。

 

「言葉で説明できなければ先に形にしてしまえ」うーん。これは私のような開発者には非常に響く言葉ですね。あーだこーだ頭の中で考えてもなかなか考えやアイデアは浮かびません。こんなときは現物を作って色々意見を出すのが一番早いし納得感されやすいですよね。

 

ATOKの原型も中島さんが作られたとのことです!単語は10個程度しか変換できないが、OS上で動作していたそうです。これをジャストシステムに渡して製品にしてもらったとのことです。まさにこれもプロトタイプをさっさと作った一例です。

 

また、マイクロソフトに移られたときもなかなか英語でコミュニケーションが取れなかったが、OSのベースソフトを作って見せたら一気に受け入れられたということです。

自分もどんどん動く製品プロトタイプを作ってプレゼンしないだめだなぁ。

「企画を早く形にしたものがチャンスをつかめる」うんうん。うまいプレゼンよりも、未完成でもいいからプロトタイプを提示できた方が強いですよね。

 

ようやく4章にたどり着きました。

100人に1人も守ることができないあることとは?

それは、「常に締切を守る」ことだそうです。常に必ず締め切りが守れるように仕事をすることです。そのためには、仕事が割り当てられた瞬間に

  1. 割り当てられた時間の2割を見積もりの時間としてもらう
  2. 割り当てられた時間の2割の時間で猛烈に仕事に取り掛かる
  3. その2割の時間で8割完了したら割り当てられた時間でできるという回答をする。できなかったら割当時間が短すぎるということで見直しを要求する。

です。これは本当に重要なワークフローだと思います。これは真似させていただきます。

大切なのは2のスタートダッシュで猛烈に仕事をするという部分。たいてい締め切りギリギリまで放っておいてラストスパートに賭けてやりきれずに終わるというパターン。これを避けるとためにもぜひとも上記の進め方を当たり前のこととしてやっていきたいですね。

「考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えてください。崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるのです。」(本文より)

そして、残りの8割の時間で残2割をゆったりと確実に完成に持っていくということです。これならクオリティも上がりますよね。

 

「自家に余裕があるときこそ全力疾走し、締め切りが近づいたら流す」(本文より)

締切間近にならないとやらないのは小学生の頃から今に至るまでずっと変わりません。けど、明日から変えられる気がするのは気のせいでしょうか^^

 

猛烈に働く最初の2割の時間はとんでもなく集中して働く・・ということも書いてあります。上司や同僚から誘われてもその最初の2割だけは断って、場合によって徹夜もじさない勢いだそうです。メールもSNSもやらずコーヒーも飲まないでやり続ける。確かにクオリティの高い仕事を短期化で一気にやるとういのは効率の面でも有効な気がします。ここまで真剣に最初のロケットスタートをきるというのが重要なわけですね。

 

そのかわりに残りの8割の時間はゆったりと過ごして、品質を上げるのに時間を使ったり、次のロケットスタートに備えた準備をするわけです。

この集中期間はマルチタスクを禁止。メール電話はシャットアウト!ずっと20倍界王拳状態を維持し続けるそうです。朝4:00-夜22:00まで!仮眠やご飯はありだが、メールや電話は完全に無視!これはすごいぃぃ。

 

残りの8割の流しタイムもまったくダラダラしてるわけではなく朝4:00に起きていきなり界王拳10倍で飛ばして朝食後は界王拳2倍で午前中にその日の仕事を終わらせてしまうとのこと。これは見習いたい!!けど、これができるのも2割の猛烈に働いて8割まで終わらせてるからできるんですよねぇ。よっしゃまずは猛烈にやるぜ。

昼寝は食後に18分が最適だそうです。ただし、パジャマに着替えてアイマスクをしてベッドで寝ないとリフレッシュはできないとのこと。オフィスならアイマスクや耳栓、オットマンやタオル(枕代わり)がいいんじゃないかというご提案。昼寝も本気でやるとすごい効果が出そうですね。

 

会社にはマッサージチェアがあるので僕はそれでしっかり寝ようっと^^

んで、流しタイムの午後はメールや電話など気楽に楽しく働く!ということです。すごいメリハリがはっきりしていて楽しい毎日になりそうだな・・・

中島さんは夜は22:30に寝て4:00に起きるそうです。あ!もう22:30だぁ。早く書評を終わらせないと!

 

朝は4:00から活動されている中島さんは何をしているのでしょう?

まずは本文から朝からロケットスタートする理由を以下で引用します。

  1. 外部要因の締切が設定できる
  2. メールをチェックする必要がない
  3. 話しかけてくる人がいない

1は家族の誰かが起きてくるなどの締切が設定できるので仕事をやらねばならないという気になれるとういことです。中島さんのタスクリストは15分毎に設定されているので毎朝やりきれるかゲームをしているとのこと。

 

長期の仕事、並行している複数の業務の進め方。

10日の仕事のやり方を前章までに触れたが、実際のプロジェクトや複数並行で走っていて、もっと長期間である。この場合にどうするかという話。

まず、期間が長いプロジェクトを10日前後のタスクに分割しその各々のタスクに対して2割の期間でロケットスタートを行い、8割の流しで仕事を進める。

また、複数業務については1日の時間をプロジェクト数分の分割を行って推進するというやり方。ただし、界王拳20倍の最初の2日と流しの8日間は並行しているプロジェクトで揃えること。

他人の仕事が遅くて自分の仕事が進まない場合。これは良くあるず。なにせ100人に1人しか締め切りを常に守ることができないんだから。このときは相手のモックアップを作ってそこに対して仕事を進める。

 

ついに最後の章。

勉強のための勉強に意味はない。すべて仕事上の必要に迫られて調べるのだ。

英語だって同じ。中島さんは英語の勉強はしたことがないそうです。言いたいことがあるときはしっかり調べてから発言したとのこと。何かがしたいという動機があり必要に迫られれば大抵のことはできるようになる。

「考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えてください。崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるのです。」(本文より)

この言葉はすでに出ましたが再びここで出ました。

 

最後に仕事の選び方。

「重要なのは楽しくてしょうがないかどうかの、ただ一点のみ」(本文より)

「仕事は「頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事か」どうかで選ぶべきなのです。」(本文より)

 「集中力は好きだからこそ自然に出てくるもので、好きでもないものに対して無理やり絞り出すものではない。」(本文より)

こんな仕事を選びましょう。

 

最後は時間術の話ではなく人生についての話で締めくくられます。この内容についてはぜひ本を読んでいただきたいと思います。終わり

 

P.S.

この書評はまさに中島さんのとりあえずプロトタイプを作ってみる。崖から落ちながら飛行機を組み立てるを実践してみましたので何が書いてあるか良く分からない部分が多々あるかと思います。ずっと、書きたいと思っていたけどようやく今書くことができました。それだけで今は満足。校正は追ってやってきたいと思います。すいません。

明日は朝はやく起きて今夜書き出したタスクをこなしていきたいと思います。

2019/07/22 23:05